お米の量や田んぼの面積の単位

お米の基礎知識

お米を量る単位

お米を量るときは1合、2合と「合」という単位を使っています。

計量カップでは1合=180mlですが、お米を炊くときに180mlや360mlというよりも、1合、2合のほうが馴染みがあるかと思います。

この「合」という単位は、日本古来から使われている尺貫法(しゃっかんほう)にもとづいており、尺貫法は、長さの単位に尺(しゃく)、質量の単位に貫(かん)、体積に升(しょう)を基本単位としています。

現在は、国際的に統一されたメートル法を使いますが、1959年に廃止になるまではメートル法とあわせて、尺貫法が使われていました。

米などを量る容器の1升枡(いっしょうます)は、1669年に江戸幕府によって全国で統一され、内法(うちのり)は、4寸9分(約148.485ミリメートル)四方、深さ2寸7分(約81.818ミリメートル)と定められました。

1升(いっしょう)は、1.8ℓ(リットル)の量に換算されますが、この1升の10分の1=1合、1合の10分の1=1勺(しゃく)となります。

また、1升の10倍=1斗(と)、1斗の4倍=1俵(ぴょう)、1斗の10倍=1石(こく)です。

量をあらわす単位

単位 容量重さ
1石(こく)(=10斗)180ℓ150㎏
1俵(ぴょう)(=4斗)72ℓ60㎏
1斗(と)(=10升)18ℓ15㎏
1升(しょう)(=10合)1.8ℓ1.5㎏
1合(ごう)(=10勺)180ml150g

 

田んぼの面積を測る単位

羽柴秀吉(はしばひでよし)が日本全土で行なった太閤検地(たいこうけんち)では、6尺3寸四方を1歩として面積を測りましたが、慶長・元和(けいちょう・げんな/1596年~)以降になると、6尺四方が1歩(いちぶ)となり、30歩=1畝(いっせ)、10畝=1反(いったん)、10反=1町(いっちょう)となりました。

メートル法で1反は約991.7㎡となり、これは10a(アール)と同様の広さなので、今でも10a当たりの収量は「反収(たんしゅう)」と呼ばれています。

また、この太閤検地が行われた当時で、もっともお米がとれた田んぼでも、反収は1.5石(約225㎏)と見積もられましたが、生産力が上がった現代では529㎏(2018年の全国平均)となっています。

補足として、1歩=1坪(ひとつぼ)ですから、1畝=30坪、1町=3,000坪となりますね。

面積をあらわす単位

1町(ちょう)(=10反)(=1ha)3,000坪
1反(たん)(=10畝)(=10a)300坪
1畝(せ)(=30歩)(=1a)30坪
1歩(ぶ)(=3.3㎡) 1坪