新米(しんまい)と古米(こまい)、古古米(ここまい)の違い
新米はその年に収穫された米のことで、古米は前年に収穫された米のことをいいます。
また前々年に収穫された米を古古米・古々米(ここまい)、3年前に収穫された米を古古古米・古々々米(こここまい)と呼ぶように、収穫した年から年数を重ねる毎に「古」が増えます。
ですので、5年前に収穫された米は古古古古古米になります。
新米はいつから古米になるの?
新米と古米を区別するための明確な決まりはないのですが、日本の米の収穫時期を基準にした前年 11月1日から当年 10月 31日までの1年間のことを米穀年度(べいこくねんど)と呼び、この基準で考えると11月1日で新米が古米に変わることになります。
またJAS法にある「玄米及び精米品質表示基準」では、収穫年の年末までに精白・包装された精米のことを新米と呼ぶため、お米屋さんなどで新米と表示された米が販売されるのは、収穫年の秋ごろから翌年の春先あたりまでとなります。
古米は美味しいの?新米との違いとは
古米、古古米と進むにつれて下記のような変化がみられます。
- 炊いたお米は硬く、粘りが少ない
- お米のツヤや白度がなくなり、少し黄色っぽい
- 古米臭がする
- 米粒の水分が抜けているため、炊くと新米より2~3割膨らむ
これだけでみると、やっぱり新米のほうがいいと思われますが、日本のお寿司屋さんでは、新米だと粘り気がでて寿司の食感がでにくいのと、お酢の浸透が良いという理由で古米を使ったり、ブレンドしていたります。
同じくお米を食べる東南アジアなどでは、お米の量が増え、粘りが少ないほうが良いとの理由で古米が好まれるともいわれておりますので、一概にも新米が良いとは言い切れないですね。
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