お米を美味しく食べられる期間は?最適な保存方法を紹介

お米の食べ方

美味しく食べられる期間

お米を美味しく食べられる保存期間は精米してから、

  • 春・秋(3-5月、10-11月)は【1ヵ月】
  • 梅雨・夏(6-9月)は【3週間】
  • 冬(12-2月)は【2ヵ月】

といわれています。

もちろん、地域やその時の気候で変わりますので、あくまで目安ですが、湿気の多い梅雨の時期や30℃を超えるような夏は、お米が傷みやすいので気をつけてください。

保存で気をつけることは2つ

お米は季節や気候の影響を受けやすいので、正しく保存して美味しいお米の状態を保ちましょう。

1.密閉性の高い容器で保存する

密閉性の高いプラスチックの米びつで保存するのがおすすめです。

プラスチックの他にも、ガラスや桐・ホーローなどの米びつがありますが、軽くて壊れにくく、中が見えるプラスチックの米びつが良いと思います。

お米は空気に触れると乾燥し、酸化が進みます。酸化が進むと、表面が粉をふいたようになり、風味が落ちてしまいます。

どんなタイプの米びつを選ぶにも、出来るだけ空気に触れないように密閉性の高い容器で保存しましょう。

2.高温多湿を避ける

冷蔵庫の野菜室に入れて保存するのがおすすめです。

お米は暑さの影響を受けると虫がわきやすくなることや、湿気が多いとカビが生えやすくなります。また玄米の状態のお米は呼吸をしており、温度が高いと呼吸量が増え、品質の悪化につながります。

冷蔵庫(特に野菜室)はそれらを避けられる場所になります。

関連記事:虫・カビへの対処と保存方法

お米に賞味期限はあるの?

お米に賞味期限について不思議に思った方もいるかと思いますが、お米には「賞味期限」や「消費期限」の記載がありません。

そもそも、この記載は加工食品(お菓子やチーズなど)が対象となります。

お米は、玉ねぎやニンジン、じゃがいもといった農産物と同じ扱いになるため、表示義務がありません。

お米は鮮度が大切

お米は長期間でも保存できる穀物ですが、実は【鮮度が命】なのをご存知でしょうか。

お米は野菜と同じく生鮮食品なので、レタスを野菜室に入れていると葉っぱが萎びていくように、お米も白米になると、米のまわりについている肌糠(はだぬか)が傷んで、味や香りを損なっていきます。

それでは、鮮度の良いお米とはどんなお米なのでしょうか。ポイントは2つです。

ポイント①「収穫時期」

お米の旬は、夏から秋にかけての新米の季節です。

新米は水分を多く含んでいて、やわらかいという特徴があります。また※遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)も少ないので古米臭も気になりません。

美味しいお米にこだわるのなら、新米であることが重要です。

※遊離脂肪酸=脂肪の分解によって生じる脂肪酸。酸化しやすい性質をもっているため、遊離脂肪酸を多く含んでいる食品は風味が落ちやすい。

ポイント②「精米年月日」

お米は※JAS法(Japanese Agricultural Standard=農林物資の規格化等に関する法律)において、「精米年月日」を表示することが定められています。

この「精米年月日」は、お米が精米された日のことで、精米してから

  • [春・秋は1ヵ月]
  • [夏は3週間]
  • [冬は2ヵ月]

が美味しく食べられる期間となっております。

お米の食べる量に合わせて定期的に精米することで、いつでも美味しいお米を食べることができます。

※JAS法=農林物資の品質表示などについて定める日本の法律で、お米については「玄米及び精米品質表示基準」にまとめられていて、【名称・原料玄米・内容量・精米年月日・販売者】の表示が義務づけられています。

関連記事:虫・カビへの対処と保存方法

関連記事:新米、古米、古古米の違いとは?