食べられるお米の見分け方
どのような状態のお米は食べないほうが良いのでしょうか。
それは「①虫が湧いている」、「②カビが生えている」状態のお米を食べるのは避けたほうがいいです。
①虫が湧いている
お米に虫が湧いた場合でも、食べられないわけではなく、また虫が入ったままご飯を炊いて、虫ごと食べてしまったとしても人体に影響はありません。(食べたくはないですが。。。)
もし虫が湧いていたら、お米を研ぐ前にざるで振るい、虫のフンや食害されたくず米を振るい落とします。そのお米を容器に入れて水で浸すと、虫やフン、食害された米粒が浮いてきますので、何度か繰り返して流し出しましょう。
どんな虫が湧くの?いつ入ったの?
主な虫はコクゾウムシやノシマダラメイガです。
・コクゾウムシ[穀象虫]
大きさは約3mmで黒っぽい色をしており、名前にもあるように口先が象の鼻のような形をしています。コクゾウムシは、稲の段階でお米の中央部分に卵を産み付けるため、精米で卵を取り除くことが難しく、いつのまにか湧いているケースがあります。またお米の購入後、保存容器に侵入してくる事もあります。
・ノシマダラメイガ[蛾]
大きさは約13mmで1週間という短い寿命の期間に、お米の表面に200個前後の卵を産み付けます。その後、孵化した幼虫(10mm)がお米を食害します。この幼虫は芋虫で頭が赤く胴体は白色をしており、この幼虫がサナギになる過程で、米粒同士を白い糸で繋いでしまいます。ノシマダラメイガはお米を見つける能力が優れており、隙間から侵入して卵を産み付けます。幼虫は噛む力が強いため袋に穴をあけて侵入します。
②カビが生えている
例えば、湿気の多い場所で保管すると、お米が湿気を吸ってしまいカビが発生する原因となります。もし、カビが生えて変色してしまっている場合は食べることができません。
カビの色は黒・茶・緑などがあり、徐々に変色していきます。もしカビを見分けられなくても、お米を研いだ時に水が黒く濁るようでしたら、カビが生えている証拠なので食べないようにしましょう。
お米の保存方法
精米したお米は季節や気候の影響を受けやすいので、正しく保存して美味しいお米の状態を保ちましょう。
1.密閉性の高い容器で保存する
お米は空気に触れると乾燥し、酸化が進んでしまいます。酸化が進むと、表面が粉をふいたようになり、風味が落ちてしまいます。
出来るだけ空気に触れないように密閉性の高い容器で保存しましょう。
2.高温多湿を避ける
お米は水分が多いと、カビが生えやすくなり、品質の劣化を早めます。また玄米の状態のお米は呼吸をしており、温度が高いと呼吸量が増え、品質の悪化につながります。
冷蔵庫の野菜室に入れて保存すると良いでしょう。
3.お米の近くに臭いの強いものを置かない
お米は他の臭いを吸ってしまうため、まわりに臭いの強いものを置かないほうが良いです。密閉性の高い容器に入れるのがおススメです。
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